20120414 曖昧な輪郭

この気持ちはずっと連れ添っていくことになると思う。


cinema staff TOUR 2012″SALVAGE YOUR VINYL”

ファイナル、渋谷。


実は密かに怖かった。
いきなり核心に触れると、ここ最近私は本当にシネマのことが好きなのかなってずっと疑っていた。何故そう思い始めたのか自分でもよくわからない、けど、ツイッターを始めてから色んな人に出会ってピープルやシネマなどが好きな人と深く関わっていく上で、私の知らない彼らにもたくさんたくさん出会った。私には見えなかった部分を知ることで、自分は一体彼らのどこを見て、聴いて、感じて、思ってきたのか、わからなくなってしまって。迷いに迷って本当に好きなのかなってところにまで発展した。


何度も何度も好きな気持ちを疑った。自分は自分だよって言い聞かせてきたけどそれすらも疲れてしまってもうどうすればいいのかわからなくなった。そんな気持ちを抱えたままツアーファイナルを迎えてしまったのだけど、いやあ、なんかもう、凄い。


何をそんなに不安がっていたのか。確かに、ライブ始まりでは完璧に不安を拭うことはできなかったけれど、


メジャー進出の発表、新譜

そして、なにより彼らが鳴らす音



ぶん殴られたみたい。
こんなにも大好きで愛しい存在だっていうことに初めて気が付いた。

びっくりした。
まるでやっと出会えたかのような。終わるころにはそんな気持ちでいっぱいだった。咄嗟に何の曲かわからなくても、セトリが覚えられなくても、パーソナルな部分を知らなくても、いいじゃないか。彼らが目の前で、音で、証明してくれた。気づかせてくれた。やっとシネマが大好きだって自信を持って言える。そう思えた瞬間、涙が出た。


メジャーデビューを発表したときの飯田さん。とても緊張した面持ちで、紙に書いてあるソレを見つめながらしばらく黙り込んでいたのだけれど、声は全く震えていなかったように思う。歓声に包まれるなか、ただひたすら微笑みつつ想いを噛みしめながら頷いていたのが印象的だった。ありがとう、ありがとう、って言っているようだった。

その後に話をする三島さんの目がとてもきれいだったのをよく覚えている。忘れることはできない。



普段、私は好意を直接的な言葉にするのがとても苦手だ。でも今はそんなの気にならないくらいシネマのことがどうしようもなく大好きで愛してる!と惜しみなく叫べる。ただ手放しで大好きだー!ってドッカンドッカンと想う気持ちが爆発しているのではなく、顔を手で覆いながら溢れ出る感情にひたすら身体を震わせて悶えてるような感じ。



ずっと寄り添っていきたい音楽にまたひとつ、出会えました。不安はもうない。


cinema staff、愛してるよ!